"PAJAZZO"(道化師)と名付けられた、ユーモア溢れる独特なフォルムと色合いが、とても素敵なフラワーベースです。1970年に発表されたこの作品は、作者のナニー・スティルがまさに絶好調な時期ではなかったのではないかと思います
細部にまでこだわった完成度の高いアイテムで、コレクターズアイテムとしても人気が高い商品です。
|北欧らしいデザインされた色や形
Riihimakiガラスの特徴は、幾何学的な線を駆使したデザインや渋みのあるカラーリングです。特にタマラ・アラジンがデザインしたものは、計算されたものが多いようです。
一方ナニー・スティルがデザインした物は、アーティスティックな形が特徴的でもあります。
|お部屋のインテリアとしても良い感じです
美しい形は見ているだけでも気分が良い物です。特にガラスに光が差し込んだ時の美しさには、目を見張ります。
ガラス器を部屋に飾るコツとして、光の差し込む場所に置くのが良いですね。
- ● メーカー
- リーヒマキ/Riihimaki Lasi
- ● デザイナー
- ナニー・スティル/Nanny Still
- ● サ イ ズ
- 幅約19cm×高さ約15.5cm/製造年:1970~1975年ぐらい
- ● 状 態
- こちらはヴィンテージ品で、特に目立つキズ等はありませんが、経年劣化による独特の風合いがあります。
- ● 生 産 国
- フィンランド
|アーティスト&ブランド
■ナニー・スティル/Nanny Still 1926~2009年
ナニー・スティルはフィンランドのガラスデザイン界を代表する一人です。 まだ学生だった1949年からデザインコンペをきっかけに、リーヒマキのガラス工房で仕事を始めます。ほどよい装飾性を持ち、女性らしい優美さを持った彼女の作品は、ハーレクインなどの人気作品を生みました。1959年の結婚を機に、ベルギーのブリュッセルに移り住み、フィンランドだけではなくローゼンタール等、海外でも活躍の幅を広げ、世界的なアーティストとしての地位を不動のものとしました。
■リーヒマキガラス Riihimaki Lasi 1910~1990年
リーヒマキガラスは1910年、フィンランドのリーヒマキ地方(ヘルシンキから北に70km)にM. A. Kolehmainenらによってに設立されました。設立当初から、家庭用ガラス容器等を生産していたようです。 1950年頃からデザイナー(ナニー・スティル、タマラ・アラジン、アイモ・オッカイネン等)を起用してガラス花瓶を生産し一躍人気となります。その後Ahlstrom社に買収され、1990年に工場が閉鎖となりましたが、今でも多数のコレクターが存在し根強い人気があります。