アラビアヴィンテージテーブルウェア

― ARABIA Histoy ―

アラビア社の創業は1874年と古く、スウェーデンの製陶会社ロールストランドの子会社として発足。主に磁器と陶器、タイルなどの生産が中心でした。 その後、カイ・フランクやウラ・プロコッペなど有名なデザイナーが加わり、芸術性の高いデザインを世に多く輩出します。それを機に抽象的表現を基盤とした装飾性の高いテーブルウェアが発表されるようになり、 エステリ・トムラやライヤ・ウォシッキネンなどの女性アーティストが活躍し、アラビアの黄金時代を築きました。現在ではイッタラの傘下となり一ブランドとなっていますが、 ムーミンシリーズに代表されるような作品を発表したり活躍を続けています。

― アラビアを支えたデザイナー ―

アラビア バレンシア テーブルウェア

北欧らしい自然をモチーフとした抽象的パターン

1890年~1920年頃まで、具体的表現を軸としたクラシカルな装飾がアラビアや他メーカーの主流な陶磁器デザインだったようです。しかし1930年代に入りアラビアにも、 ようやく抽象的アートを専門とする部門”アラビアデパートメント”が設立されます。

 

カイ・フランクやビルガー・カイピアイネンを筆頭に、 エステリ・トムラなどの女性デザイナー達が活躍し始め、アーティスティックなデザインパターンが主体になり始め、現在に至ります。



アラビアステンシルテーブルウェア


1950年台から70年代ぐらいまで、アラビアでは陶磁器産業における黄金時代が再びやってきます。その間に多くの作品が、様々なデザイナー達によって世に送り出されることとなります。テーブルウェアだけに留まらず、 量産オブジェや一点モノのアートピースなど、様々商品ラインナップが存在していました。


その後、抽象的表現を基盤とした陶磁器産業が、世界的に頭打ちとなります。勢いのあったアラビアも時代の流れには勝てず、少しづつ事業規模を縮小せざるを得ませんでした。しかしイッタラの一ブランドとなってしまった今でも、アラビアは存在感を示しています。

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