| 岐阜現代陶芸美術館|フィンランド陶芸/マリメッコスピリッツ展 

 

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先日、岐阜県は多治見市にある岐阜現代陶芸美術館にて開催されていた「フィンランド陶芸/マリメッコスピリッツ展」に行ってきました。フィンランド陶芸展では、初期のアラビア(1920年代~50年)で活躍していた作家さん達の作品が展示されていました。
(都合上これらの作品の写真撮影はできませんでしたが…)
   
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岐阜現代陶芸美術館さんは、多治見市の自然の中に位置する美術館で、周囲の景色と調和した立派な建築物です。入り口へ続く長い通路は、レリーフ状に陶磁器が埋め込まれた天井で、細部にも配慮が施されていました。
   
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初期のアラビアの作家さん達の作品を間近で見る機会は中々無く、今回が初めてです。アラビア製陶所内に1932年に設立された「美術部門(アート・デパートメント)」の歴史と、所属アーティストたちの作品を紹介する展覧会で、当時のディレクター/クルト・エクホルムを始め、当時在籍していたアーティスト達の紹介と作品が展示されていました。
●主なアーティスト:ルート・ブリュック /ビルガー・カイピアイネン/ キュッリッキ・サルメンハーラ/トイニ・ムオナ/フリードル・ホルツァー=シャルバリ/ミハエル・シルキンなど

  

|マリメッコスピリッツ展

 
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併設展示として「マリメッコ スピリッツ展」が開催されていました。
こちらはマリメッコに現在在籍する、若手デザイナーをピックアップした内容で、普段のラフスケッチやデザイナーが実際に使用している道具などが展示されており、館内でムービーとともに紹介されていました。

 
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中に入るとすぐに大きな枠に入れられた、プリントテキスタイルが目を惹きます。このフロアーではデザイナーの紹介とともに、作品が出来上がるまでの、ラフスケッチなどが額に入れられ展示してありました。
華やかなプリントテキスタイルの背景には、こうした地道な工程の積み重ねがあるのだと気付かされます。

 
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マグカップ「ウェザーダイアリー」シリーズで馴染みのある、アイノ-マイヤ・メッツォラさんのスケッチ作品。

 
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実際に本人が使用している道具類

 
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こちらはマイヤ・ロウエカリさんが使用している道具類

 
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今回の展覧会では今まであまり知られてこなかった、アラビア初期の姿を知ることができ、様々なアーティストが協力し合い、土台を作ってきたという背景を、垣間見ることができました。
マリメッコスピリッツ展では、これからのフィンランドデザインを、創造して行く様子が視覚的に感じ取ることができました。
普段見ることのできない内容は、中々新鮮で楽しかったです。
 
フィンランド陶芸展|岐阜県現代陶芸美術館
http://www.cpm-gifu.jp/museum/02.exhibition/02_1.exhibition.html

■会 場 : 岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅡ
■会 期 : 2018年11月17日(土)~2019年2月24日(日)
■主 催 : 岐阜県現代陶芸美術館
■共 催 : 中日新聞社
■特別協力 : マリメッコ、公益財団法人ギャリーエークワッド、公益財団法人DNP文化振興財団
■後 援 : フィンランド大使館、フィンランドセンター