周囲に広がる、美しい水玉模様の灯り

カステヘルミキャンドルホルダー
iittala Kastehelmi Candle Holder

水玉模様が見せる、
宝石のようなキャンドルホルダー

カステヘルミシリーズが発売されたのが1960年代。それから30年ほど経った2010年、ついに復刻されることになりました。キャンドルの表面に施されたガラス玉はまるで宝石のようで、暗闇で灯すとガラス玉模様が周囲に広がります。生みの親であるオイバ・トイッカの50周年を記念し、メモリアルプロダクトとして復刻された、宝石のようなキャンドルホルダーです。
そんな今回はキャンドルホルダーな訳で、キャンドルを灯せばガラスの粒が、机の上にカラフルな色彩とともに広がってゆきます。もうカステヘルミのキャンドルホルダーも、結構カラーリングが揃ってきていますね。毎年追加されるカラーが楽しみだったりします。

カステヘルミが誕生するまで

1960年代、ヌータヤルビ時代のオイバ・トイッカは、ガラス製品の製造の際に、表面の継ぎ目を気にし、隠す方法を模索していたようです。その対処方法として、表面に小さな粒状のガラス玉を並べることを思いつきます。これこそが、カステヘルミ誕生のソースだったようで、いくつものガラス玉を規則正しく並べた様子を、「朝露のしずく」(カステヘルミ)と名付け製品化したようです。

カステヘルミが誕生したのが1964年で、その時はガラスプレートやボウルが最初だと思います。今では様々なラインナップが展開されており、タンブラーやスタンドボウル、ガラス容器などが製品化されています。イッタラやオイバ・トイッカを代表するシリーズとなりました。

｜周りに広がる水玉模様

カステヘルミと言えば、やはりガラスの粒を配した水玉模様が魅力的ですね。薄暗い場所でキャンドルを灯すと、周りに模様が広がり、幻想的な空間を作り出します。

｜パッケージがリニューアルされました

2020年頃から様々なアイテムにおいて、新しいグリーンをメインとしたパッケージが採用されました。見ていても気持ちの良いカラーです。

● メーカー: イッタラ/iittala（フィンランド）
● 材　質: H：約78mm x 約φ63mm／材質：無鉛ガラス
● 生産国: made in Finland

■オイヴァ・トイッカ　1931年～／フィンランド

今尚活躍するフィンランドデザイン界の大御所オイヴァ・トイッカです。アラビア、ヌータヤルヴィ等を経て、イッタラで数多くのガラス作品を制作しました。中でも水鳥をモチーフとした”Bird”シリーズは世界的に有名で、数多くのコレクターがおり、毎年新作が発表れています。また水玉ガラス模様で有名なカステヘルミも、様々なバリエーションの物が用意されており、今尚作り続けられています。

■イッタラ　iittala　1881年～

イッタラは、1881年にガラス工場として設立されました。1920年代から1930年代にかけイッタラは、家庭用品の生産を継続するとともに、実験的で芸術的な商品を作るベンチャーへと拡大しました。その時期にアルヴァ・アアルト、オイヴァ・トイッカ、タピオ・ウィルッカラらが活躍したようです。現在ではアラビア、ロールストランド＝グスタフスベリ等を傘下に置き、フィンランドを代表する企業へと成長を遂げました。