カステヘルミとは、”草花の上で太陽を浴びて輝く朝霞のしずく”を意味します。 自然なインスピレーションから生まれた製品名です。 元々はデザイナーのオイバ・トイッカが、ヌータヤルヴィ 時代にガラスプレートの加工時にできるキズを目立たなく するため、プレートのエッジに水玉を並べたのが始まりだそうです。
やがて水玉はプレート表面全体を覆うようになり、 カステヘルミが誕生しました。 このスタンドボウルは、デザイナーとして50周年を迎えた オイバ・トイッカを記念して、新たに追加されたアイテムです。
カステヘルミと言えば、やはりガラスの粒を配した水玉模様が魅力的ですね。薄暗い場所でキャンドルを灯すと、周りに模様が広がり、幻想的な空間を作り出します。
2020年頃から様々なアイテムにおいて、新しいグリーンをメインとしたパッケージが採用されました。見ていても気持ちの良いカラーです。
今尚活躍するフィンランドデザイン界の大御所オイヴァ・トイッカです。アラビア、ヌータヤルヴィ等を経て、イッタラで数多くのガラス作品を制作しました。中でも水鳥をモチーフとした”Bird”シリーズは世界的に有名で、数多くのコレクターがおり、毎年新作が発表れています。 また水玉ガラス模様で有名なカステヘルミも、様々なバリエーションの物が用意されており、今尚作り続けられています。 また稀に他メーカーへのデザインも提供しているようです。
イッタラは、1881年にガラス工場として設立されました。1920年代から1930年代にかけイッタラは、家庭用品の生産を継続するとともに、実験的で芸術的な商品を作るベンチャーへと拡大しました。 その時期にアルヴァ・アアルト、オイヴァ・トイッカ、タピオ・ウィルッカラらが活躍したようです。 現在ではアラビア、ロールストランド=グスタフスベリ等を傘下に置き、フィンランドを代表する企業へと成長を遂げました。