2018年/ティーマ新色はパウダー
毎年イッタラさんでは、その年のカラーを象徴すべく新色が、色々なアイテムを通して発売されます。2018年度も多分に漏れずティーマの新色が追加されました。 2017年度はドッテドブルーのような特殊な色が加わり、またパステル系のライトブルーのようなとても発色がよい水色も発売されていました。ペース的には2018年はゆっくりな印象を受けます。 このパウダー色は、元々ヘルシンキの百貨店”ハックマン”で販売されていた物で、2018年になり世界発売が決定したカラーでもあります。またしても色味が良く、ティーマはやはりパステル系が似合います。
|日常使いを想定した、究極のシンプルな形
デザイナーであるカイ・フランクが作り出す物は、厳格な機能性思考により、極力無駄を省いたデザインになっています。
その中でもティーマやカルティオは、日常的に使われることに重きを置いたアイテムとなっています。液体を注いだ時に美しく見える。また扱い易く、スタッキングしても使えるように設計されています。
|色はデコレーションの一部 by カイ・フランク
ティーマのもう一つの魅力として、豊富な美しいカラーバリエーションがあります。カイ・フランクは”カラーはデコレーションの一部である”と言ったように、決して使い手の邪魔をしない、絶妙なカラーリングが揃っています。
●やはりティーマはパステルカラーが映えます。
● メーカー | イッタラ/iitalla(フィンランド) |
● 材 質 | 陶磁器 |
● 生 産 国 | made ind Tailand |
● 備 考 | 電子レンジ、オーブン、冷凍庫、食器洗浄機、使用可 |
■カイ・フランク 1911-1989年/フィンランド
カイ・フランクはフィンランドのヴィーブリに生まれました。ヘルシンキの美術工芸大学で家具デザインを学び、その後テキスタイルデザイナーとして活動を始めます。 1945年アラビア社に入社し、陶磁器/ガラスデザイナーとして活躍しました。1950年には同社のアートディレクターに就任。デザインだけではなく生産面の能率等も考慮し、 製品を作っていました。代表作にTeemaシリーズとして現在でもロングセラーを続けているKiltaシリーズやカルティオシリーズ等があります。また大学教授等も兼任しており、 まさにフィンランドデザイン界の巨匠と呼ばれる人物です。
■イッタラ iittala 1881年~
イッタラは、1881年にガラス工場として設立されました。1920年代から1930年代にかけイッタラは、家庭用品の生産を継続するとともに、実験的で芸術的な商品を作るベンチャーへと拡大しました。 その時期にアルヴァ・アアルト、オイヴァ・トイッカ、タピオ・ウィルッカラらが活躍したようです。 現在ではアラビア、ロールストランド=グスタフスベリ等を傘下に置き、フィンランドを代表する企業へと成長を遂げました。